逆境のキャリア術

外資系コンサルタントとして勤務している経験から、転職やキャリアについて発信するブログです

意思が弱くても目標を達成できる5つのテクニック

“年初や期初に目標を立てたものの、なかなか達成することができない“
”いつも3日坊主になってしまい、何をやっても継続することができない“
など、目標をなかなか達成できずない、継続できないという悩みを持っている人は多いです。日記や仕事の業務計画シートなどに最初に立てた目標を振り返って、何も達成できていない度に、自己嫌悪に陥る人も少なくないのではないでしょうか。

私自身も、目標を立てた数日や数カ月はモチベーションが高いので、意識して取り組むのですが、そのうち、日々の業務や用事に気をとられ、いつの間にかやらなくなってしまうことの繰り返しでした。本当はこれをやりたいのに、と思いながらも、途中で達成できないことが続くと”自分は駄目だ、なんて意思が弱いんだ“と思っていました。

そんな私でしたが、コンサルティング会社に転職して、非常に高いパフォーマンスを発揮し、目標を達成し、どんどん昇進する同僚を見て気づいたことがありました。目標を達成できるかどうかは、意思の強さではなく、仕組み化できるか否かが重要ということです。目標を必ず達成する同僚は、もれなく”目標を達成するための行動をとらざる負えない状況に自らを置く仕組み作りに長けており、決して自分の意思に頼っていないということです。この仕組み化を取り入れることで、私も目標を継続することができるようになり、目標としていたTOEIC900点の取得や、昇進などの成果を出すことができました。


この記事では、目標を達成するための仕組み作りをどのように作ればよいのか?を説明します。絶対に達成したい目標がある人や、いつも継続できない自分を変えたい人は、この記事で書いてあることを実践すれば、かなりの確率で自分を変えることができますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。

 

 

 

仕組み化の前に、目標が達成できない原因を理解しよう

目標を達成するための仕組み化の話の前に、簡単に、目標を達成できない、継続できない要因を抑えておきましょう。というのも、達成できない要因が何かによって、対策も変わってくるので、まずは、目標を達成できない原因が以下のいずれに当てはまるのか考えてみて下さい。


1.十分に時間を確保できず、取り組めなかったケース

1日or週単位の時間の使い方を見直す必要があります。日々のタスクの優先順位を見直し、あなたが本当に達成したいことや目指したい姿を考えた時に、やるべきことを絞って、時間をあてる必要があります。いわゆる、タイムマネジメントに問題があります。目標を達成するために、どうタイムマネジメントすれば良いのかは、また、別の記事で紹介したいと思います。

 

 

2.十分に時間がかえたものの、達成できなかったケース

「そもそも設定した目標が高すぎる」

そもそも、今の自分の能力からして、到底達成できない目標を立てている場合は、当然達成できません。いきなり、年内までに“150kmの速球を投げられるようになる“と言う目標を立てても、当然達成できる訳がないですよね。
こういう場合は、目標をもう少しブレイクダウンして、今の自分でも到達できるレベルに設定すべきです。

 

「やり方に問題がある」ケース

目標を達成するためのやり方に問題がある場合、いくら努力しても達成することはできません。イタリア料理のお店を持ちたいのに、和食の店に修行しても、目標を達成するには遠回りですよね。自分で自分のやり方が間違っていないか判断することは難しいので、アプローチが正しいのか?を上司や同僚、あるいは、その道に長けた有識者にアドバイスをもらった方が良いです。

 

「やり方には問題がないが、継続できない」ケース

通常、仕事においては、上司と面談して目標を設定しているので、目標が高すぎる、やり方に問題があるということは少ないはずであり、達成できない理由は、モチベーションが続かず、継続できないことによるものが大半です。

多くの人は、自分の意思やモチベーションに問題があると考え、モチベーションを高めるにはどうしたらよいかを考えます。例えば、“達成できた後の自分の姿を想像する”“同僚や上司に褒められたことを想像する”などの方法を紹介する本もありますが、そうしたイマジネーションの力だけで、努力を継続できる人は、相当すごい人です。私も含めて、普通の凡人は自分の意思やイマジネーションだけで継続できません。

“楽をしたい““ちょっと手を抜いてもいいや“など、安きに流れるのが人であり、無理に逆らって、頑張っても結局、継続できないです。そもそも、そんな方法で継続できる人は、とっくに目標を達成しているはずなので、このブログを読む必要もないと思いますが・・・


では、意思の力にも頼らず、努力を継続するためにはどうしたら良いのでしょうか?答えは、”やらざる負えない状況に自らを置き、習慣化する“ことです。習慣化することで”XXXをやらないと落ち着かない、気持ち悪い“という気持ちにさせ、目標達成に向けて努力を継続できる状態にもっていくことができます。努力を習慣化するために、具体的にやるべきことを以下で紹介します。

 

努力を習慣化し、継続できるようにするための5つのテクニック

1.レベルが低く、毎日できることをやる

目標を達成するために、時間がかからず、毎日簡単にできるレベルが低いことをやってみて下さい。“レベルが低いことをやる”と敢えて言っているのは、実践するハードルが低いので、毎日続けられるということもありますし、“レベルが低いことならそれぐらい続けないと落ち着かない”という気持ちになりやすいこともあります。これが実践するのに大変なことだと、やらない/できない理由を正当化してしまい、続かないことが多いからです。

でも、“レベルの低いことをやっても意味ないんじゃないの?”と思った方もいるかもしれません。でも、これを毎日やるのと、やらない人では本当に大きな差が付きます。また、レベルが高いことをやっても続けられないなら、レベルが低いことを毎日やった方が、確実に自分のためにもなります。

例えば、“デジタルマーケティングの知識を習得したい“という目標があるのであれば、毎日、デジタルマーケティングに関する記事を1つ読むなど、時間がかからず、大して努力も必要としないことをやってみて下さい。
ちなみに、Googleアラートなどを使えば、無料登録したワードが含まれる記事を決まった時間にメールに配信してくれますので、そうしたサービスなどを使えば、記事を読むという行動も習慣化しやすいです。

2.時間を決める/やるタイミングを決める

習慣化するコツは、レベルの低いことをいつやるのか?を決めてしまうことです。人は新しいことをやることには非常にストレスや負担がかかりますが、毎日、同じ時間やタイミングに同じことをやると、ルーティン化され、実践する負荷が下がります。

よくシリコンバレーの起業家は毎日同じシャツを着て、服を選ぶことに労力を使わず、仕事にエネルギーを向けると言われますが、それと同じで、全く同じ時間やタイミングにやると決めれば、いつやるか?を考えなくて済むので、その分、実際のルーティンにエネルギーを向けられます。

また、やるタイミングが決まっていれば、やならいと落ち着かないという効果もあります。朝、必ず顔を洗わないと落ち着ないのと一緒で、それをやらないと落ち着かない、1日が始まった/終わった気がしないという気持ちにさせることは、習慣化する上で絶大な効果があります。
朝起きた時、ご飯を食べたあと、お風呂あがり、夜寝る前、などタイミングはいつでもいいですが、やるタイミングを決めることでリズムが生まれ、継続しやすくなります。

 

3.周囲の人の目を利用して、続けざる負えない環境に身を置く

それでも、“ついつい、毎日忙しくて続けられない”“自分に負けて続かなさそう“と思った人は、「周囲に自分のやったタスクを報告する」「自分がやった成果をSNSなどに投稿してアウトプットする」「一緒にやる仲間を作って、グループで成果を報告する」など、周囲の人を巻き込んで、続けられる環境を作りましょう。

自分1人だけでは、やらなくなっても咎められることはありませんが、周囲の人を巻き込めば、自分がやらなくなったことは、すぐに分かってしまいます。そうした人の目を使って、強制的にやらざる負えない環境に身を置くことは大切です。
また、周囲に報告することで、場合によってはフィードバックが得られ、やりがいに繋がったり、やり方を改善することもできます。

実際、私自身、TOEICで900点を取るために、毎日30分の英語の勉強を継続すると決め、オンライン英会話で、授業を毎日予約することで、英語の勉強を続けられるようになりました。授業は先生という相手がいること、予め予定を入れてしまうことで、1人で勉強するよりも、ずっと継続することができるようになります。

 

4.達成感を味わうために、TODOリストを活用する

毎日のタスクをこなすことで、達成感を感じることも習慣化を後押ししてくれます。毎日やることを「TODOリストとして書き出し、できたら斜線を引く」「カレンダーに継続できている日数を書きこむ」など、続けられていることを可視化することは、モチベーションを上げる上で効果的です。

例えば、カレンダーに“30“”100”など継続できている日数を書き込むと、数字が大きくなっていくに連れて、次第に、途絶えさせたくないと思うようになってくるので、そうなれば継続できる可能性はさらに高まっていきます。

 

5.それでも継続できない人は、あなたの時間を奪っているものを遠ざける

今、お伝えした方法を使っても継続できないなら、おそらく、何かあなたが毎日のルーティンをこなすことを妨げている何かがあるはずです。
“TVや動画を見てしまって続けられない”“ついスマホを見てしまって、なかなかやろうと思えない”などです。そういう場合は、あなたの1日を振り返って、時間を奪っているものをシャットダウンして下さい。

もし、テレビを観てしまう人は、“テレビの電源を抜いて、観るのを面倒くさくする“
スマホでついついアプリを使ってしまう人は”アプリを削除する“
お酒を飲んでしまってやる気が起きない人は“家にはお酒は置かず、タスクが終わってからお酒をコンビニに買いに行って飲む”

など、あなたがタスクを実践することを妨げているものを遠ざけるようにして下さい。

 

 

このように、努力を継続できることで、目標達成に近づくことができるようになります。1日1日でみれば大したことのない作業でも、毎日続ければ、やらない人と比べると大きな差になることは間違いありません。

また、“続けられた“という自信は自己肯定感を高め、何にでも積極的に取り組めるようになる効果もあります。どの分野でも取り組める方法を身に着けられることは、大きな自信に繋がり、毎日が楽しくなってきます。

ぜひ、ここで紹介した内容を明日からでも実践して、毎日を有意義で充実感のある日にして下さい。