逆境のキャリア術

外資系コンサルタントとして勤務している経験から、転職やキャリアについて発信するブログです

転勤になった時にどうすれば良いか?具体的な10の対処法

全国への転勤がある総合職の会社員にとって、会社から転勤を命じられることはストレスのかかる出来事だと思います。
かく言う私も、過去に2度転勤を命じられ、短い期間で住居を探し、新しい土地で人間関係を構築するしんどさを経験してきました。知り合いが誰もいない場所に転勤になった時のなんとも言えない不安はよく分かります。特に、東京で暮らしていた期間が長かっただけに、地方への転勤に非常に抵抗感を覚えたことを覚えています。


転勤を言われた時に会社員が不安に感じる主なこととしては、

  • 今まで住み慣れた土地を離れて、新しい場所で仕事もプライベートも再スタートになる不安
  • 社内やクライアントとの人間関係が上手くいくかどうかという不安
  • 本社から支社に行く場合、会社の本流から取り残されてしまうのでは?
  • 結婚して家族がいる場合は、妻や子供が上手く馴染めるのか?子供の教育はどうするのか?
  • 親と同居して、介護している場合、転勤先に、連れていくのは現実的に難しいのではないか

などがあるかと思います。
転勤は、本人にとっても、家族にとっても、生活が大きく変わる一大イベントであり、上手く乗り切れるか不安に感じる人も多いと思います。
この記事では、あなたが転勤を命じられた時に、どのように対処すればよいのかをお伝えします。

 

 

転勤を言われた時の対処法

 

家族や本人の健康などを理由に転勤を拒否する

そもそもの原則として、入社時に転勤を前提に雇用契約を結んでいる場合、会社から転勤を命じられた時、会社員が拒否することは難しいです。
法律上、雇用を守る責任を企業に課していますが、人事権については、企業に権限が認められており、もし、転勤に応じない社員がいれば、降格や最悪の場合、懲戒解雇などの処分を下すこともできます。
ただし、以下の3つのケースの場合、会社に対し、転勤を拒否する権利ができます。


1.転勤が会社側の「権利の濫用」に当たる場合

これは、分かりやすくいうと、会社にとって、邪魔な存在であるため、ハラスメントの1つとして転勤を命じる場合です。あるいは、本人が転勤を拒否して、会社側が解雇するために転勤を命じるケースもあります。

この場合は、いかに不当な扱いがあったかを訴えることもできますが、会社側も、バカではないので、「不当な人事権の行使だ」と言われないよう、それっぽい理由をつけて正当化してくるので、このケースで転勤を覆すのは相当大変です。
(定期的なジョブローテーションによる育成、転勤先の人員補充など理由はいくらでもつけられます)。

そのため、もし、この理由で拒否するなら、ボイスレコーダーなので、パワハラや報復人事であることを示す証拠を押さえた上で、労働組合労働基準監督署などに相談して下さい。ただし、会社との関係はかなり悪化することになるので、それも覚悟の上で、納得いかない時だけ取る対応にしておいた方が良いです。

 

2.勤務地が限定の契約で入社している場合

最初に入社した時に、エリア職や地域限定社員で入社しており、限られたエリア内でしか異動はないという条件の場合、当然ながら、転勤は契約違反になるため、拒否することはできます。

 

3.家庭の事情があり転勤が難しい場合

「要介護の親がいて、自分しか面倒を見れないので、転勤に応じれない」
「家族が病気で、現在通院している病院以外で治療は難しく、自分が面倒を見る必要があるので、転勤できない」
「子供が引きこもっており、自分がいないと家庭が崩壊する」
など、転勤により家庭が維持できないことを理由にすることで、転勤拒否に応じてもらえる可能性があります。

あるいは、転勤拒否が難しくても、通常よりも短い期間で、戻してもらえるケースもあります。例えば、1年間は赴任して働くものの、その後、代わりの人員が見つかれば会社に戻してもらうよう交渉する」こともあり得ます。
この辺りは、会社の慣習などにもよるので、認められる会社とそうでない会社はありますが、次善の解決先として候補に入れておいて頂ければと思います。

 

なお、家族が元気な場合は、「本人が精神的、肉体的に健康を害した」ことを理由に転勤を断ることを薦める人もいますが、私はこの理由は無理があるのと、あなたのキャリアにマイナスになるのでお薦めしません。確かに、転勤を理由に、精神的なストレスがかかり、うつ病を発症したということもあり得ますが、その場合、医師の診断書が必要になります。

また、今後、転職する際に、うつ病を発症して休んだ期間があることは、転職先に伝える必要があります。もちろん、本当に発症してしまったなら、致し方ないのですが、転勤を拒否するために、うつ病を取り繕ったのなら、後々、あなたのキャリアにマイナスになるだけです。

 

転勤を受け入れて赴任する時の心得え

上記の理由で、転勤を断れなかった場合、転勤を受け入れて赴任することになります。その際は、職場や居住する地域に馴染めるよう以下のおくことをお薦めします。

 1.【職場に馴染む】赴任先の上司に挨拶する

これは、当たり前ではありますが、電話やメールなどで、赴任前に上司に挨拶しておいた方が良いです。こうした儀礼的なことを嫌う人もいますが、先方もあなたのことは経歴ぐらいしかわかっていないので、どんな人間か挨拶するのは、社会人の基本としてやっておいた方が良いです。

 

2.【職場に馴染む】赴任先に勤務経験のある人に話を聞いておく

赴任先の前任者や勤務経験がある人に、職場の特徴や注意すべき点を確認しておいてください。上司の人柄、職場のキーパーソン、雰囲気、クライアントの特徴など、事前に情報収集しておけば、心づもりができ、新しい職場で働くストレスを軽減できます。

 

3.【転居先の土地に馴染む】職場の人を介して地域の活動に参加する

住み慣れた街を離れ、知らない場所に行く場合、住んでいる地域に馴染めるかも気になるところだと思います。お薦めは職場の人が参加している活動(スポーツ、趣味、ボランティアなど)に自分も参加し、そこで、繋がりを作ることです。
もし、プライベートまで職場の人と一緒に行動するのが嫌という人は、スポーツジム、英会話などのグループでレッスンを受けるサービスや居酒屋やバーなど飲みの場で繋がりを作るという手もあります。

 

4.【転居先の土地に馴染む】転勤先のエリアの中心地に住む

転勤先での住居はできるだけ、そのエリアの中心地に住むことをお薦めします。あまりに田舎すぎると、人がそもそもそんなにいない、街が暗い、コンビニすら近くになくて閉じこもりがちになるということが起こります。特に、東京や大阪など大都市に住んでいた人が、地方の田舎に住むと落差についていけないことは多いです。

また、田舎によっては、人間関係がクローズドな所も多いので、新しい人が来ると好奇の目で見られるのも息苦しいところです。それを避けるためにも、できるだけ、街の中心部に住んで、気軽に外出できて、閉じこもらなくてもよい環境で生活することは大事です。特に、家族も一緒に移る場合は、職場という繋がりがないだけに、より孤独感を感じにくい場所に住むことが大事です。

 

転勤を拒否できる理由もないが、やっぱり転勤は嫌な人の対処法

家族も自分も元気で転勤を拒否できるだけの理由もないが、やっぱり転勤は嫌な人は、転職することを検討してみて下さい。
特に、金融業界や建築業界など、数年置きに全国転勤がある業界の場合、転職しない限り、転勤から逃れることはできません。

もちろん、転勤を言い渡されてもすぐに転職先が決まる訳でもないです。だからこそ、普段から、どういった案件があるのか?を見ておくことが大事です
そうすることで、いざ、転勤となった時に、外部への転職の道があると分かっているだけで、動揺せず、気持ちに余裕が生まれますし、スムーズに求人先に応募することができます。

また、仮に転職を言われた後でも、働きやすさや暮らしやすさ、家族のためを思うと、住み慣れた場所で仕事を探したいと思っている人は、以下の転職サイトでどのような求人があるか確認してみて下さい。

転職サイトでは、「勤務地」で細かく指定して求人を探すことができたり、「転勤なし」という条件で会社を探すことができます。また、そうした条件に合う求人が新たに公開されたら、メールで案内してくれる機能もあるので、仕事が忙しい時に、自分でサイトに探しにいかなくても、案件をいち早く知り、応募できるメリットもあります。

なお、転職先を選ぶ際には、また、転勤が多い会社に入って、悩むことがないよう、以下の点に注意してチェックしてみて下さい。


1.勤務先が首都圏にしかない会社を選ぶ

⇒そもそも、勤務先が首都圏など限られていれば、転勤に悩む必要はありません。

 

2.法務、総務、財務、IT、知財など本社勤務の可能性が高い職種を選ぶ

⇒上記のような本社に集約されている職種の場合、当然ながら、本社やその周辺のエリアでの勤務になる可能性が高いです。代わりに、営業職などは、転勤の可能性が高いので、転勤が嫌な人は、本社にある職種でキャリアを築いてみて下さい。

 

3.エリア職、地域限定職に応募する

⇒働くエリアが限定されている雇用形態の場合、エリア内での勤務になるので、全く離れたエリアに転勤になることはありません。ただし、全国転勤のある総合職の社員に比べると給与が低く、昇進が限られているので、それでもOKな人のみ応募して頂ければと思います。


テレワークでも存在感を発揮するために必要なこと

コロナ以降、テレワークで働くようになって、
“自分が何をしていいのか分からない”
“自分の存在をアピールする場がなくなり不安”
と感じている方は多いのではないでしょうか。

あるいは、
“社内外とのコミュニケーションが減り、パフォーマンスを発揮する場がなくなった”
”テレワークになって、成果物で評価されるようになってしまい、評価されづらくなった”
と感じている人もいるかもしれません。

コロナ以降、ビジネスパーソンの働き方や評価のされ方は大きく変わってきており、新しい時代に合わせた働き方に適応していかないと、あっという間に取り残されていく危険があります。そんな新しい時代において、どのように適応していけば良いのか?について説明したいと思います。

 

努力すれば、誰かが評価してくれるという期待を捨てる

テレワークになって、一生懸命まじめに働いていれば、上司や同僚がきちんと働き方を評価してくれる、という考えは捨てた方が良いです
職場にいれば、あなたがきちんと働いていることは見れば分かりました。でも、テレワークになった今、きちんと働いているかどうかは確認しようがなくなりました。
上司や同僚が黙っていてもあなたの働き方を認めてくれるという時代ではなくなってしまったということを最初に理解しておく必要があります。

こういう時代においては、”今、どういう目標に向けて働いているのか?を明確化する必要があります。特に、これまで上司からの指示待ちで、受け身で仕事をしていた人は、テレワークになって仕事振りが見えなくなった今、”何をしているのかよく分からない人”という評価を受けてしまいます。

では、具体的に、どういう行動すれば良いのでしょうか?ここでは、テレワーク時代でもきちんと評価される人になるための具体的なアクションプランをお伝えしたいと思います。

 

自分の期待されている役割・ゴールを上司とすり合わせする

自分が期待されている役割はなんとなくは理解しているものの、具体的に何を達成すれば良いのかが明確になっていますでしょうか?
職場で顔を合わせている時は、まじめに仕事をしているか否か分かりました。しかし、テレワークでは、上司が評価するのは仕事のアウトプットでしか評価できません。
だからこそ、具体的に何をすれば上司の期待に応えることができているのか、明確にしておく必要があります

売上など数値化された目標を持っている人は評価のされ方は明確ですが、内勤業務で数値では測りにくい業務を持っている人は、具体的なアクションと紐づけて、どこまで達成する必要があるのかを明確にしておく必要があります。

例えば、人事に所属している方で、社内のコンプライアンス意識の向上を図る役割を持っている人の場合、「年に何回研修を実施した」など具体的なアクションと紐づけて評価を測れるようにしておきます。
あるいは、数年がかりで取り組むような大きな仕事を抱えている人の場合は、今年1年でどこまで達成するのかを明確にした方が良いです。
例えば、資材の調達先を見直し、選定して、コスト削減を図るという役割を負っている場合、時間がかかる場合もあるので、この1年ではどこまでを達成するのかを細かく刻んで、ゴールを設定した方が良いです。

上記のように、目標を明確にすることで、以下のようなメリットがあります。

  • 上司からの評価に認識の齟齬が生じにくいこと
  • 具体的に自分がやるべきアクションが明確になるので迷わないこと、
  • 上司も具体的アクションを提示されると、それに向けて行動しようとしていることが分かるので安心できる

まずは、自分のアクションが明確になっていない人は、上司と一緒に何をすれば良いのかをきちんとすり合わせることをやって頂きたいと思います。

 

自分の仕事・スキルを見える化し、周囲にアピールする


予定表を公開し、自分の仕事を見える化する

テレワークで存在感を発揮できない理由として、周囲にあなたの仕事の状況が見えづらくなっていることもあります
その解決策として、Outlookgoogleカレンダーなど、会社で使っているスケジューラーを仕事に関係する人にはオープンにして、自分が何をやっているのか見える化することが大切です。

もしかすると、自分の予定が他人に分かってしまうことに抵抗があるという人はいるかもしれません。しかし、周囲に対して、クローズドな態度では情報が集まることはありえません。自分から情報をオープンにして、周囲を安心し、相談しやすくすることは大切です。

特に、上司は部下が繁忙状況が分かれば、仕事を依頼したり、新たな相談をしやすいです。そうすれば、テレワークでも、仕事の機会を得て、自らの存在をアピールすることができます

 

自分の仕事を資料化し、成果を見える化する

あなたが担当している仕事の成果を資料化して、上司や関係者に報告するのも大切です。テレワーク以前は、職場で雑談したり、口頭で話をすることができるので、色々考えていることや行動していることが伝わりますが、テレワークだとそういう機会がありません。簡単でもいいので、自分が考えていることを整理して、関係者に共有する姿勢が大切です。

また、自分からオンライン会議やメールなどで、資料を共有したりして、自ら能動的に働きかけることが必要です。まだまだテレワークを初めて間もない時期ということもあり、会社も試行錯誤している時期なので、必要な会議が整っていないことが多く、自ら場を設定していかないといけないといけない時代と言えます。

 

自分のスキルを可視化する

上記とも関連しますが、あなたの経験がスキルとして言語化されていないが故に、周囲から何ができる人かが見えづらく、存在感を発揮しづらいということもあります。
特に、会社に入って間もない人はそもそも、何ができる人か伝わらないままテレワークに入ってしまった人もいるのではないでしょうか。

会社によっては、社員のスキルが可視化され、社内システム上で検索できるような仕組みを持っている所もありますが、そのようにスキルがシェアされていない企業もまだまだ多いかと思います。自分のスキルを言葉として、上司を通してでも周囲に伝えることで、相談される機会を増やすことができます。

もし、自分のスキルを上手く他人にどう伝えたら良いのか分からない、という方は、1つの方法として、転職サイトで職務経歴を入力してみるのがおすすめです。仮に転職の意思がなかったとしても、転職サイトで自分の経歴を言語化して入力することで、自分のスキルが何かを言語化することができます

転職サイトには、自分のスキルを端的に伝えられるワードを選べる機能があります。

  • “経営企画系”の職種であれば、「予算管理」「予算配分」「M&A」「事業提携」「経営会議運営」「新規事業立ち上げ」
  • “総務系”の職種であれば、「労務管理」「人事・組織制度設計」「人事・職務等の各種管理規定」「退職金制度設計」「内部統制」
  • “広報系”の職種であれば、「IR資料作成」「PR」「株主総会業務」
  • マーケティング系”の職種であれば、「市場動向調査・分析」「ブランド戦略」「価格戦略」「広告施策」「デジタル戦略」

などなど、周囲の人がおおよそどのようなスキルを持っているのかを端的に表現したものであり、自分の経験を振り返った時、どのようなタグを付けられそうかを棚卸し、経験を具体的なスキルとして言語化することで、周囲にも何ができる人かが分かりやすくなります。自分のスキルは思ったほど、相手には伝わっていないことが多いので、ぜひ、積極的に自分が何ができるのか明確化するのがお薦めです。

 

最後に

テレワークでは、メールやチャットなどオンライン上でのコミュニケーションが中心となり、実際に顔を合わせることが減るので、目に見えるアウトプットで評価・判断されることが増えます。そのために、自分の経験や仕事を資料などにして、言語化し、周囲に伝わる努力をすることが、存在感を発揮して、楽しく働く上で大切になってきます。

ぜひ、ここで紹介したことを実践して頂いて、テレワークでも働きやすい環境を自ら作って頂きたいと思います。

コンサルタントが実践している伝わるメール術

“メールを送ったものの、伝えたいことが上手く伝わらなかった“
”こちらの意図が上手く伝わらずに、相手を怒らせてしまった“
”メールがスルーされてしまって、なかなか返事がもらえない“
など、メール1つとってもなかなか相手と上手く意思疎通を図るのは難しいものです。

かくいう私も、社会人になって間もないころは、要件を簡潔に伝えられず、相手をイライラさせてしまうなど、数々の失敗を経験してきました。
コミュニケーション手段であるメールを適切に使いこなせることは社会人として非常に重要です。コロナ以降、在宅勤務になった人も多く、メールを使いこなせることは、益々、重要度が高まっています。

今回は、コンサルタントである私が日頃気を付けていることや同僚でメールを上手く使いこなしている人の事例を基に、仕事をスムーズに進めるためのメール術について説明したいと思います。

 

 

 仕事でメールを使う上で最も大事なこと

メールを使う時に最も重要なことは「相手の立場に立って、適切な方法でメールを書く」ということです。こういったフォーマットで書けば良いという鉄則がある訳ではなく、送信する相手のことを思い浮かべながら、自分が書いたメールを読んでどう反応するだろう?どんな気持ちになるだろう?ということを想像しながらメールを送るのが大切です

私自身、相手の立場も考えずに送った結果、相手を不愉快な思いにさせてしまうという失敗を数多く経験してきました。
また、長い時間かけて、推敲を重ねて書いたメールが全く、相手に見られていなかったということもありました。

もちろん、メールを見ていない相手が悪いということはありますが、”メールを受け取る相手の立場を考えてメールを書く”という立場を踏まえれば、防ぐことができたことでもあるのです。

この記事では、私自身の失敗や仕事ができる同僚のメールの送り方から学んだことをお伝えしたいと思います。

 メールを送る時の留意点

メールを出す際には、”相手はきちんとメールを読まない“という前提に立って、メールを書くことが大切です
特に、忙しい人の場合、1日に100通以上メールが来ることは普通です。でも、そうした忙しい人にこそ、メールで返事が欲しかったりします。

そうした人にもメールを読んでもらうためには、

  • 自分が読む/返信すべきメールである
  • 内容を理解するために、必要な内容が端的に書いてあって、読む気にさせる

という2点を意識することが大事です。

そのためには、メールの「タイトル」「本文」を工夫して送る必要があります
では、具体的にどのような点に気を付ければいいでしょうか?

 

正しい「タイトル」の付け方

タイトルで、メールを読んだ人がどういうアクションを求められているのかがすぐ分かるようにするべきです。

  • 相手に相談する時は【相談】
  • 情報共有や報告する際には【共有】
  • 何か作業をお願いする際は【依頼】
  • 返信をもらいたい時は【要返信(●/●〆)】
  • 上司の承認をもらうときは【承認依頼】

などのように、タイトルの先頭に端的に相手に求めるアクションを記載するのが分かりやすいです。たまに、タイトルの後ろに相手へのアクションを書いたり、非常に長いタイトルを付ける人もいるのですが、メールボックスのタイトルに表示される文字数には限界があるので、先頭に付けることをお薦めします。

正しい「メール本文」の書き方

読み手の理解度に合わせて書き方を変える

メール本文を書く時に、最初に考える必要があるのは、メールを送る相手が、その内容について、どの程度の知識を持っているか?ということです。

相手が「知識を持っている/仕事の背景を理解している」場合は、くどくどした説明は不要で、端的に用件を書くべきです。

一方、相手が用件について「知識を持っていない/背景を理解していない」場合は、まず、背景から説明し、その次に用件を説明するのが適切です。
巷の本では「端的に用件を書くべき」と書いてあることが多いですが、背景を理解できていない人の場合、なぜ、この用件に取り組む必要があるのか?自分にどう関係があるのか?が理解できません。きちんと、相手の知識レベルに合わせてメールを書くことが第一歩です

 


用件は一目で伝わるように書く

用件を書く際には「結論/用件」⇒「根拠/理由」の順で書くのがベストです。
例えば、何かの案件について、判断を仰ぎたい場合には、

 
---------

「~~の案件について、XX役員より、再度検討するようにとの指示を受けており、XXXXのようにすべきと考えます。
その理由としては~~~~、~~~~、~~~によるものです。
こちらで問題ないかご判断をお願いします」 

---------
 

 のように、先に結論や依頼したいことを書き、その理由や根拠を持ってくるのが端的で分かりやすく、メールを読む分量も少なくて済みます。

 

素早く返信をもらえるよう工夫する

メールを書く時には、相談や意見を聞く場合であっても、
「~~についてどうしたら良いでしょうか?」というオープンクエッションな聞き方は避けるべきです。必ず、自分の意見とその理由を明確にした上で、相手に相談や意見を聞くようにして下さい。

---------

「XXXについて、●●●、▲▲▲の選択肢があります。●●●は~~~という特徴があり、▲▲▲は~~~という特徴があります。私は~~~という点で●●●が良いと考えていますが、ご判断をお伺いさせて下さい」 

 ---------

のように、考えられる選択肢とそのメリット/デメリットを記載した上で、判断を求めることが、最も早く返信をもらうことができます

また、単に「~~についてどうしたら良いでしょうか?」というメールを書いてしまうと、何も考えずに意見を求めている印象を与えてしまい心象が良くないです。
上記のように自分の意見を添えて書くと、きちんと考えた上でメールを送っていることが伝わります

また、返信が必要な用件は、できるだけ期日を書くようにした方が良いです。
メールタイトルに書く、あるいは、本文に太字や赤字で目を引くように記載することで、期日が埋もれてしまうことが防げます。
ただ、あまりにも短い期日ですと、相手をイラっとさせてしまいますので、その場合は、メールを送った後に、電話するなど別手段でフォローした方が良いです
短い期間で期日設定してしまうと、配慮の足りない人と思われ、不快感を持たれてしまうので、十分注意して下さい。


添付資料やリンクを見てもらえるよう工夫する

添付資料やリンクを付けて「XXXをご参照下さい」とだけ書くメールをもらうことがありますが、基本的にそれは避けるべきです。

よっぽど、その資料の内容に関心がある時は開いて読みますが、自分に関係ないと少しでも思えば、わざわざ資料を開いてみたり、リンクをクリックするという行動をとりません
少しでもハードルを下げて、見る動機付けを与えるためには、
「●ページにXXXXについて書いてますのでご覧ください」と相手が興味を持つように補足を入れたり、重要なページをメールに張り付けて、ファイルやリンクを開かなくても内容が目に飛び込んでくるようにすべきです。
こうした少しの手間が劇的に、ファイルを見る確率を上げてくれるので、ぜひ、手間を惜しまずに、一言でも添えていただきたいと思います。

 

メールを送る時間帯にも注意

時々、メールを深夜や土日に送ってくる人がいます。
もちろん、仕事上やむを得ない時は致し方ないですが、深夜に送るメールは、私の経験から言って、頭があまり働いていないことが多く、メールの内容が自分本位になりがちです。

自分の伝えたいことのみを伝え、相手への配慮を欠いてしまったり、伝えるべきことが抜けてしまったりするので、あまりお勧めしません。
また、働き方改革が言われている中で、多くの人が明らかに勤務外の時間にメールを送ることは、ビジネスセンスを問われてしまうことにもなるので、できるだけ、常識的な時間帯に送ることを心掛けるべきです

 

メールに返信する際の留意点

メールを返信する際も、こちらから送信するときと同じ点を気を付けるべきですが、返信時に1つだけ気を付けることがあります。
それは、送られてきたメールに対してはなるべく即返事する癖をつけるということです。

一度、メールを見て、そのままにして、後で返信を書く人も多いかと思います。でも、これは、時間をロスしてしまいます。最初にメールを読んだときに、その流れで返信してしまった方が圧倒的に効率的です。

また、メールを送った相手にとっても、メールが見られているのかどうかは気になるところです。きちんとメールを見て、認識していることを示すためにも、即レスする癖をつけましょう。

もちろん、検討を要する内容や自分だけの考えでは返信できない場合は時間がかかることもあります。その際は、一旦、メールを受け取ったことを伝えるとともに、いつまでに返事するかを書いた方が良いです

そうすることで、相手もいつ返事がもらえるか分かりますし、自分自身にとっても、その仕事をいつまでに返すかという目標を持って仕事ができるので、お互いにとってプラスです

コンサルタントで仕事ができる同僚は皆、メールへのレスは非常に早いです。返信1つとっても、相手の立場に立って仕事をすることが、仕事をスムーズに進める上で重要であることの証拠だと思います。

 

 

以上、仕事をスムーズに進めるためのメール術について説明してきました。

在宅勤務が広がり、メールベースで仕事をすることが増え、ますます、相手の立場にたってメールを送ることの重要性が高まっている気がします。
ぜひ、ここで書いたことを実践して、スムーズに仕事を進めて頂ければと思います。

育児と両立できる働きやすい会社の条件

最近は、女性の働きやすい職場をつくるために、どの企業も各種制度を整備したり、サポートするなど、力を入れていますが、まだまだ、出産や育児との両立が難しく、会社を辞める人も少なくありません。

また、厚生労働省の「平成30年度雇用均等基本調査」によると、日本企業の「女性の管理職」11.8%と政府が目標とする30%に遠く及ばない状況です。職種によっては、女性が男性と同様の仕事内容をこなすことが難しく、女性が働きやすい環境をきちんと整えている企業か否かを見極めることが重要です。
特に、女性の働きやすさを決める要因として、「育児と両立しやすい」ことはポイントになります。出産や育児をきっかけに職場を離れざるを得ない人が多く、両立できる職場であることが、女性のキャリアを考える上で重要になります。

今回は、女性が育児と仕事を両立しやすい職場の特徴と、具体的にどの業界を狙えば良いのかを説明します。

 

 

育児と仕事を両立しやすい職場の3つの特徴

女性が働きやすい職場を選ぶ上で、大きく以下の3つが重要です。

  1. 出産・育児休暇が充実していること
    ⇒出産・育児休暇の制度は企業によって、取得できる期間や、タイミングに差があります。また、職場復帰しやすい企業とそうでない企業もありますので、しっかりと見極めることが大切です。

  2. 育児と仕事の両立をサポートしてくれる制度が整っていること
    ⇒女性が仕事を続けにくい理由として、育児による負担が大きく、仕事と両立できるために、各種制度が整っていることは重要です

  3. 多様な働き方を認め、受け入れる職場風土があること

    ⇒職場の風土として、ライフステージや家族の事情によって、多様な働き方があることを理解し、積極的に同僚がサポートしてくれる職場環境であることが育児と両立する上でも欠かせません。

では、上記3点を重視して職場選びをする際に、具体的に着目すべき指標について説明します。

 

1.出産・育児休暇が充実していること

1点目の出産・育児休暇が充実しているかを見分けるためには、以下の点に注目して下さい。


産休・育休の取得率と取得期間

出産に伴う産休の取得率やどのぐらいの期間取得できるのか?を確認してみて下さい。
企業によっては、産休期間は1年間しか取得できない所もあれば、3年間取得できる企業もあります。また、1度切りしか取れない所もあれば、複数回に分けて取得できる所もあり、企業によって差がありますので、具体的な内容も確認することをお薦めします。

 

産休・育休からの復帰率/3年後職場継続率

産休・育休から職場にどのぐらいの割合が復帰できているかも重要です。というのも、実際に育児をすると、仕事と両立することが難しい、子供を預けられる所が見つけられないために、退職する人もいるからです。復帰率を見ることで、育児と両立できる職場なのかを測ることができます
また、一旦、職場復帰率したものの、実際に働きだすと仕事との両立が難しいと感じる人もいます。そのため、職場復帰してから3年間継続して勤務しているかも確認してみて下さい

 

職場復帰にあたっての不安を解消する支援があること

加えて、職場復帰にあたっての支援制度が充実しているかも見て下さい。産休・育休明けから職場復帰する際には、色々な不安がよぎるものです。

  • ”しばらく職場から離れていたので、業務についていけるか不安”
  • ”時短勤務で働くので、仕事をこなせるか不安”
  • ”家事、育児と仕事を両立して働けるか不安”

など、さまざまな不安を抱えることになります。

女性の活躍に真剣に向き合っている企業ほど、こうした不安を解消するために、産休・育休明けからの職場復帰した先輩社員がメンターとしてつき、職場復帰を支援してくれる企業もあります。
ぜひ、職場復帰にあたり、様々な支援が充実しているかも確認してみて下さい。

 

2.育児をサポートする制度が整っていること

職場復帰した後も、育児と両立して仕事を続けるためには、会社の支援が欠かせません。

  • 時短勤務を認めて夕方以降子供の面倒を見れるようにする
  • 比較的、時間の融通がきくバックオフィス(総務・人事など)に配置転換してくれる
  • 在宅勤務を認めており、子供などが体調不良でも仕事ができる環境を整えていること

など様々な取り組みをしていますので、そうした支援制度があるか確認してみて下さい。

 

3.多様な働き方を認め、受け入れる職場風土があること

休暇制度や支援する仕組みがあることも重要ですが、職場の同僚がライフステージに応じて多様な働き方があることを認め、サポートしてくれることも大切です。
そ”優遇された環境で働いている”と冷たい目線で見られることは働きづらく、長期的に働き続けることができません。

多様な働き方を認める職場づくりのため啓蒙活動を行っている

女性が働きやすい職場では、現場の従業員の意識を変えるために、以下のような啓蒙活動を行っている企業が多いです。

  • 経営トップが女性が働きやすい環境をつくることを伝えている
  • ダイバシティ―推進組織を作って社内で啓蒙活動を行っている
  • マネジメント層に定期的に研修を実施し、部下の女性が働きやすい環境を整えるよう指導している
  • 定期的に職場の働きやすさについて満足度調査を実施し、多様性を受け入れる意識が芽生えているかチェックしている

こうした取り組みを行っている企業かどうかを確認することで、女性が働きやすい職場づくりに積極的にかどうか知ることができます。

 

女性が働きやすい業界はどこか?

これまで、女性が働きやすい職場の特徴を説明してきましたが、では、実際、どの業界が働きやすいのでしょうか?
東洋経済が発表している「女性が働きやすい会社ベスト100」の結果を基に、女性が働きやすい業界を紹介します。

 

1.日系の大企業

やはり、福利厚生は大企業ほど手厚く、産休・育休の取得期間が3年と長くとれたり、ダイバシティ―推進に積極的な企業が多いです。
また、上場している企業では、投資家から評価されるために、ESGの一貫として、女性の管理職比率の向上に取り組んでいます
また、人員にも余裕があり、残業時間が短い企業が多いことなどから時短勤務が認められやすいという点でもメリットがあります。

 

2.金融・保険

金融や保険は企業が売上や利益を上げるために、ハードワークが必要のない業界の場合は、時間的なゆとりがあり、育児とも両立させやすいと言えます。
また、金融・保険は業界の性質上、コンプライアンス意識が高いことから、出産・育児休暇の取得、有給休暇の取得、などを会社として順守する傾向がある点も、女性が働きやすい職場と言えます。
加えて、この業界を志望する人は「働きやすさ」を重視する傾向があり、業界内での競合企業との採用に負けないためにも、育児支援制度を充実させている企業が多いです。

 

3.大手の情報・通信業

情報・通信業とは、いわゆるインターネット関連企業のことです。
こうした企業は、具体的なモノを売っている訳でなく、サービスを売っているので、優秀な人材を獲得できていることが、企業の成長に関わります
そのため、優秀な人材を獲得するために、育児を両立できる制度を整えている企業が多いです。また、中途社員、グローバル人材など多様な人材が働いているため、ダイバシティを認める風土があることも、女性にとっては働きやすい環境にあると言えます。
ただし、情報・通信業でも、中小企業ですと、支援制度を整える余裕がない所も多いですので、注意して下さい

4.女性用商品・サービスを提供している企業

女性用の商品を販売している会社では、社員に占める女性比率が高く、会社としても、女性に長く働いてもらうことが重要です。そのため、育児と両立できる仕組みを整えていたり、女性の活躍を推進する制度をつくっている企業も多いです。

 

最後に

以上、育児と両立しやすい企業を紹介してきました。

実際に、転職を考えている人は、これまで述べてきた条件や業種などを参考に、転職サイトで求人案件を見てチェックしてみて下さい。

転職サイトでは、「女性社員比率」「女性管理職比率」「残業時間」「産休・育休取得率」「業種」など、様々な条件で求人を検索することができます。
また、条件を登録しておけば、新規案件が公開された時にメールで通知してくれる機能もありますので、好条件の案件を見逃さずにすみ便利です。
加えて、転職ノウハウのページも充実しており、「女性で今後のキャリアを考えた時に転職するか」などの今回のテーマに関連したコラムもありますので、ぜひ、登録してみることをお薦めします。

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あなたに合った働きやすい会社を見つけるための5つのポイント

”仕事ばかりでなく、家族との時間を大切にしたい”

”育児や介護とも両立して、働くことができる職場を選びたい”

”仕事ばかりでなく、地域の活動やNPO、スクールに通うなど、色々な経験を積みたい”

など、ワークライフバランスを重視する人が増えてきています。

 

また、どんなに給料が高くても、過労やうつになるまで働きたくない、自分の人生を楽しめる職場で働きたいという人も多いと思います。

でも、ワークライフバランスの取れる働きやすい企業を選ぶ際に、どういう点に注意して選べばよいか?分からない方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、「働きやすい会社」を選ぶときのポイントや自治体や民間企業が調査した働きやすい企業のランキングを紹介します。

 

 

働きやすい企業を選ぶ際の5つポイントとは?

まず、ここで言う「働きやすい」とは、自分のライフステージに合わせて自分のペースで働くことができ、必要な時には休暇も取得できて、個々人の多様な働き方を尊重できる企業のことを指しています。

そうした企業を選ぶ際に、注目すべきポイントは、どういったことでしょうか?

 

1.働く時間を自由に選べる

働きやすい会社であるためには「働く時間を自由に選べる」、「職場・自宅・サテライトオフィスなど働く場所を自由に選べる」ことが大事です。

例えば、育児と仕事を両立しようと思うと、「子供を保育園や幼稚園に預けてから出社しても良い」など働く時間が融通がきいた方が良いです。
また、急に子供が熱を出した時には、保育園や幼稚園に預けられないので、「自宅で仕事ができる」方が仕事がしやすくなります。

「働く時間が自由に選べるか?」はフレックスタイムを導入しているか?をチェックしてみて下さい。企業によっては、コアタイムといって、必ず出勤しなければならない時間帯を決めている企業もありますので、自分が出勤できる時間帯か否か確認することをお薦めします。

また、育児や介護と両立したい人であれば、「短時間勤務」を認めているかも確認してみて下さい。短時間勤務とは、1日の労働時間を6時間勤務とすることを認める制度です。夕方に仕事を切り上げて子供を迎えに行く、家族の介護をする必要がある場合、「短時間勤務」が認められていないと、両立することが難しいです。

 

2.働く場所間を自由に選べ、在宅勤務をサポートする仕組みがある

この点については、在宅勤務やサテライトオフィスでの勤務を認めているかを確認してみて下さい。また、制度だけあっても、実際に利用されているかも確認した方が良いです

会社によっては、「ネットワーク環境が整備されておらず会社に出社せざるを得ない」「クライアントへの営業、現地で作業が必要」な仕事のため、在宅勤務できないケースもあります。
コロナの影響で、在宅勤務を導入する企業は増えましたが、医療・介護、接客業、生産・製造業、公務員など、業種や企業規模によっては、まだまだ出社しないといけない企業も多いです。

 

また、在宅ワークでもコミュニケーションしやすいように、「オンライン会議システムがPCにインストールされている」「チャットやslack、社内掲示板などが使える」なども重要です。特に、在宅勤務ですと雑談や気軽に聞くことができないので、チャットや掲示板で気軽に聞ける仕組みがあると働きやすくなります。

 

3.休暇が取得しやすい/職場復帰に向けた支援制度がある

休暇といっても様々な種類の休暇がありますが、「育児休暇」「介護休暇」「有給休暇」などの取得率がどれぐらいあるのかを確認しておくと良いです。

「育児休暇」については、1年ほどの企業が多いですが、3年取れる企業もあるので、どのぐらいの期間取得できるか確認することをお薦めします。
また、育児と仕事を両立したいと考えている人は「育児休暇からの職場復帰率」も確認しておいた方が良いです。復帰率が低い企業なら、仕事と両立することが難しい可能性があります。

加えて、「育児休暇からの職場復帰を支援する制度があるか?」も重要なポイントです。例えば、平成30年度の東京都ライフ・ワークバランス認定企業に選ばれた株式会社テクノカルチャーでは、育児休暇経験者が、育休からの復帰に向けてメンター役として相談にのる制度を設けています。こうした会社からの支援制度があるかどうかもチェックしてみて下さい。

4.残業時間が少ない

NPO活動、副業、職場終わりにスクールで学ぶ、家族と時間を過ごすなど職場以外の活動を充実させたいと考えている人は、残業時間が少ないことも重要です
残業時間が多いと、心身ともに疲れてしまい、仕事以外の活動に時間を割くことが難しいです。特に、最初は両立できたとしても、何年も継続することは難しいですので、仕事以外の時間を充実させたい人は、残業時間の少なさを重視することをお薦めします。

5.働きやすい職場にするために各種制度が活用されることに積極的か?

上記で述べたような制度があっても、実際に使われていなかったり、制度を利用するのに気を遣う職場では、働きやすいとは言えません。制度を活用することを会社が積極的に推し進めようとしているか?活用されるように工夫しているか?は絵に描いた餅にならないために重要なポイントです。


積極的に推進しようとしている企業では、

  • 休暇の取得に目標を課す
  • 上司自らが積極的に休暇を取得する
  • 制度の改善点を社員の誰もが意見できるようにする
  • 多様な働き方を認めることを会社のトップがメッセージとして発信している

など、様々な取り組みを行っていますので、そうした推進策に取り組んでいるかを確認してみて下さい。

 

 

新入社員で入社した会社が合わなかった時にどうすれば良い?


「新卒で入社したものの、仕事に興味が持てず、辞めたいと考えている」
「自分が希望する部署に配属されず、入社前に抱いていた希望が崩れ、やる気が起きない」
「毎日慣れないことばかりで、上手く仕事ができず、辛い日々を送っている」
「上司や先輩が厳しく、職場に行くのが辛い」
など、新入社員として就職したものの、数か月で仕事をやめたいと思っている人は多いかと思います。
特に、学生から社会人の環境のギャップは大きく、最初は慣れないことばかりで大変だと思います。

そんな辛い日々の中で、「辞めたいなあ」と思っても、「家族に心配かけたくない」「すぐ辞めてしまうと、次の就職先がなくなってしまうのではと不安」「大変だった就職活動をまたやりたくない」と思って、二の足を踏んでしまう人もいるかと思います。

でも、安心して下さい。新入社員で会社に入った時の辛さは誰しもが経験することで、決して、あなたに問題があるということではありません。必要以上に自分を責めたり、悩んだりするのではなく、ぜひ、現実的な解決方法を知って頂きたいと思います。

 

 

最初に「今、何に悩んでいるのか?どういうことが辛いのか?」を明確にする

解決先をお伝えする前に、まず、そもそも、今、何に悩んでいるのかを明確にして下さい。どういうこと悩んでいるのか?を自分の中で明らかにしておかないと、適切な解決策を考えることができないからです。
新入社員が入社して悩むことの多くは以下のようなことです。

  • 原因①【仕事内容】自分がやりたいと思った仕事内容と違った/希望と違う部署に配属され、やる気ができない
  • 原因②【仕事内容】初めて経験することばかりで、ついて行けず辛い
  • 原因③【労働環境】残業や休日出勤が多く、心身ともに休む間がない
  • 原因④【人間関係】上司や先輩とのコミュニケーションの取り方が分からない/怒られてばかりで辛い

 

新入社員の人は、社会人になって間もないこともあり、こうした辛いことに直面した時に、誰に、どのように相談していいのかが分からない人がほとんどだと思います。
それだけに、1人で悶々と悩み、結果として、追い詰められてしまうというケースが本当に多いです。でも、色々な選択肢があることを頭に入れておいていただくだけで、とても気持ちが楽になりますし、現実的に、問題を解決することができるという希望を持って頂きたいです。

また、このような入社後の悩みは、必ずしも、本人だけの責任ではなく、日本の教育や就職活動における問題も相当大きいと私は思っています。大抵の学生は業界や職種、会社の知名度、給与など、分かりやすい評価軸でしか企業を選んでおらず、本人の得意なことややりがいを持てることを踏まえて、企業を選ぶということをアドバイスしてくれる人がいません。

多くの人は、実際に会社に入ってから、“自分にはこういう仕事が向いている“と理解するケースが非常に多いです。ですから、会社に適応できないことを自分の責任だと責めないで下さい。これまで、どのように会社を選んだら良いのかという評価軸を誰も教えてくれなかったことが大きいのです。
以下で、今度こそ、失敗しないための会社選びの評価軸も合わせてお伝えします。

 

会社が辛いと思った時の具体的な対処法

1.直属の上司、先輩または会社の相談窓口に相談する

原因①「自分がやりたいと思った仕事内容と違った」という場合、相談できるようであれば、上司や先輩に相談してみて下さい。その時には、「自分がやりたい仕事とは違った」という風に伝えてしまうと、ネガティブな伝え方になり、場合によっては“わがままヤツ”と思われてしまいますので、「機会があれば、XXXの仕事がしたい」とポジティブに伝えることを意識してみて下さい。

原因②「初めて経験することばかりで、ついて行けず辛い」という場合、ついていけていない点や辛いと思う点を具体的に話してみて下さい。きちんと、あなたを育てようとする上司や先輩であれば、「どう教えれば、あなたを育てられるか」を考えてくれて、仕事の進め方を変えてもらえることもできるはずです。


原因③「残業や休日出勤が多く、心身ともに休む間がない」場合も、上司、先輩に自分の労働時間を相談し、心身が厳しい状態であることを伝えてみて下さい。社会人を何年もやっている上司、先輩からすると、過酷な労働環境も当たり前と思っている人もいますが、やることなすこと全てが初めてである新入社員が長時間働くのは心身が疲弊する可能性があります。つぶれてしまう前に、率直に辛い状態にあることを打ち明けて、働き方について相談に乗ってもらって下さい。

原因④のように「上司、先輩との関係が悪い」ことに悩んでいる場合や、上司、先輩に相談しても解決しなかった場合は、会社の相談窓口が設置されていれば、そこに相談するのも1つです。相談窓口は通常、直属の上司や先輩に相談内容を漏らしたりすることはありませんので、直接、相談しにくいことや、あるいは上司、先輩との人間関係で悩んでいる時は、相談にのってもらって下さい。

相談窓口に連絡した場合、会社にもよりますが、多くのケースでは、産業医(メンタルケアを専門とする医者)が労働時間や職場環境に問題ないか確認の上、アドバイスしてくれたり、場合によっては、今の部署で働くことが難しいことを伝えてもらうことができます。ぜひ、会社でそのような仕組みがある場合は、活用してみて下さい。

 

2.自分に合った会社への転職を考える

会社に相談しても解決が難しい、あるいは、聞く耳を持ってもらえない、相談するのもハードルが高いと思う人は、転職することを検討してみて下さい。といっても、「入社してすぐに転職活動をしても、どの会社にも採用されないのでは?」「すぐに会社を辞めることで、自分のキャリアにマイナスになるのでは?」と躊躇う人もいるかと思います。就職活動をする中で、「入社したら、最低3年はその会社で働くべきだ」という話を聞いた方もいらっしゃるかも知れません。

でも、今は「第2新卒」として、新入社員ですぐにやめた人を採用する枠を設けている会社も多いですし、第2新卒で活躍する人も増えているので、そこまで心配する必要はないです。それよりも、合わないと思う会社でダラダラと働き続けて、何の成果も挙げられず、スキルも身につかなかった場合、数年後に転職しようと思っても、「〇年も働いてきたのに、大した経験、スキルももっていない」ということで、今後、優秀な人材とみなされず、採用に至らないというケースの方が多いです。

また、「社会人としての経験が少ないので、次の会社を受けようにも、アピールことがない」と悩む人もいます。でも、はっきり言うと、採用する側の会社からすると、入社してすぐにやめた人にアピールできるような経験やスキルなど、全く期待していないです。

むしろ、大事なのは、スキルや経験よりも、「あなたがどのぐらいのポテンシャルがあるか?」「入社してすぐに辞めたという失敗を教訓に、今度は、辞めずにしっかり働く意思があるか?」ということを重視されています。

そのためにも、あなたの学生時代までの経験や1社目で上手くいかなかった要因をしっかりと見つめ直し、次の会社で働きたいという志望動機をしっかりと考えることが重要です。

志望動機を考えるためには、学業、部活・サークル、アルバイト、インターンなどで、自分なりに工夫したことを思い起こすことで、“何をするのが得意なのか?”“何をしている時が面白さややりがいを感じるのか?”を振り返ってみて下さい。例えば、ゼミで、“誰よりも、コツコツと過去の文献を調べ、自分なりに新しい視点で研究をすることで、指導教官から高い評価を得た“といった成功体験を思い出してもらうことで、自分が得意なこと、仕事としても苦ではないことが見つかるかと思います。

 

今度こそ、会社選びで失敗しないためにやってはいけないこと

今度こそ、自分に合った良い会社を見つけて、転職するために、絶対に守って欲しいことがあります。少し、きついことを言い方になってしまいますが、最初に入社した会社が合わないのは、“社会人経験がないため、仕方がないこと“と見てもらえますが、2社目でも合わないとなると、”会社ではなく、あなた自身に問題がある“と受け止められたり、”1社目の失敗を生かせず、同じ失敗を繰り返してしまっている“と評価され、次の転職のハードルが上がってしまいます。
それだけに、1社目を辞めた後の転職活動は、慎重にかつ本気で取り組む必要があります。この転職活動を失敗しないためにも、以下の点は必ず守って欲しいと思います。


①在職中に次の転職先を見つけること

これは必ず守って下さい。必ず、今の会社に在職中に、転職先を見つけて下さい。理由は2つあります。

  • 会社に勤めていないブランク期間が長くなると、転職先にその理由を説明する必要があること
  • 会社を辞めてブランク期間が長くなると、不安感が増すため、転職先をよく精査せずに就職してしまい、また、後悔することになる

    ⇒心に余裕を持って、納得いく転職活動をするためにも、必ず、在職中に転職して下さい。

②就職先の企業を精査し、長く働いてもよいと思う企業を選ぶ

先ほども書いたように、これまでの人生経験を踏まえて、”自分の得意なこと“”自分が楽しめたり、やりがいを持てること“を具体化した上で、どの企業なら長く働けそうかを考えてみて下さい。また、現在の会社で上手くいかなかった経験も踏まえて、逆に”こういう会社では、長く働けない“というNG条件も洗い出してみて下さい。

その上で、転職サイトに登録して、実際にどういう求人先があるのかを見てみることをお薦めします。転職サイトは無料で登録することができ、「第2新卒可」などの条件で、求人先を見ることができます。具体的にどういう企業なら働けそうか、自分が得意なことが生かせそうか?という視点で、見てみて下さい。

また、希望の求人先を登録すると、新規求人が公開された際にメールでお知らせしてくれる機能もあります。どうしても現在の仕事で余裕がなくなってくると、自分でサイトに行って案件を検索する気力すら起こらないことはよくあります。そうした際に、メールでお知らせしてくれる機能は、転職へのモチベーションを保つ上でも役立ちます。

 
③実際の求人先への応募は転職サイトではなく、転職エージェントを使って応募する

「転職サイト」と「転職エージェント」は同じではありません。「転職サイト」は、求人情報が載っているウェブサイトのことで、ここから企業に直接、応募することができます。

一方、「転職エージェント」とは、あなたのキャリアに相談にのり、応募先企業を選定し、履歴書や職務経歴書を添削したり、面接のアドバイス、雇用条件を交渉してくれる会社のことです。

先ほど、求人情報を調べるために転職サイトへの登録を薦めましたが、実際に企業に応募する際には、転職エージェントを通して依頼した方が良いです。というのも、転職サイト経由で応募した場合、履歴書や職務経歴書をきちんとかけていれば問題ないのですが、そうでない時は、書類の通過率が非常に低くなってしまいがちです。
逆に、転職エージェントを通すことで、以下のようなメリットがあります。

  • 転職エージェントは実際に応募先の企業に出向いているので、応募要項に載っているような表層的な内容だけでなく、
  • 定着率や離職率が少なく、真に働きやすい企業が分かっている
  • あなたのこれまでの経験を踏まえて、履歴書や職務経歴書に、自己アピールや志望動機をどう書いたら良いかアドバイスをしてくれる
  • 面接対策などもアドバイスしてくれるので、面接に場慣れしていなくても、安心できる
  • 転職サイトには載っていないような非公開求人の情報を持っている
  • 1人では転職活動が上手くいかなくても、相談に乗ってくれたり、励ましてくれたりする
  • 転職エージェントは求人先の企業からお金をもらっているので、応募者は無料で、上記のサービスを利用することができる

 

1社目で失敗して、もう同じ失敗を繰り返したくないと思っているなら、あなた1人で転職活動をするよりも、転職エージェントについてもらった方が絶対に良いです。
また、社会人経験が少ないことで、履歴書の書き方、面接での立ち振る舞いなど、色々な常識が身についていない可能性があり、エージェントの方から適切なアドバイスをもらうことは、欠かせないです。

応募者は無料で相談に載ってもらえますので、ぜひ、あなたが受ける企業や書類でのアピールや志望動機の書き方、面接対策などのアドバイスをもらうことを強くお勧めします。


ここまで、新卒で入社して辛いを思いをしている人に、その対処方法を書いてきました。
20代の会社に入ってすぐの時期というのは、これから先続く、長い仕事人生において、非常に重要な時期です。この先の人生が開くかどうかは、この時期の過ごし方にかかっていると言っても過言ではありません。ここで、“自分には合わない”“仕事に打ち込めない”と思って違和感を持って働いていると、その先に納得のいく仕事が見つかる可能性は極めて低いです。あなたの仕事人生を豊かなものにするためにも、ぜひ、あなたにとってふさわしい場所を探す努力を惜しまないでください。

この記事を読まれている方の中には、「転職は後ろめたいもの」と思っている人もいるかも知れません。でも、それは、「新たな選択肢を手に入れる努力を放棄している人」の言い訳に過ぎないことが多いです。人間はどうしても変わりたくない生き物です。

特に、日本は雇用者が非常に手厚く身分を保証されていることもあり、1つの会社で働くことが与え前という風潮が強いです。でも、そうして、目的ややりがいもなく働いた結果、転職が難しい年齢になって、早期退職を余儀なくさせられるという悲しい国でもあります。

そうならないためにも、あなたが自分らしく、やりがいを持って働ける場所を探す努力をあきらめず、今、行動して下さい。

 

 

コロナ過で新たに会社に入った人が会社に馴染む方法

コロナ以降に新卒や中途で入社した人は最初からリモート環境で働いていて、
“社内の人の顔や名前、人柄が分からず、コミュニケーションがとりづらい”
“誰が何をやっているのか分からないので、会社になじめない”
という人もいるかと思います。リモートでも研修を受けることはできますが、最初からテレワークだと、会社の同僚の顔が見えずづらく、不安ややりにくさを感じるのは当然です。

テレワーク環境でも会社にスムーズに馴染んでいけるためにどうすれば良いのかを説明します。ここで書く内容は、私の職場で実際にやってみて効果があったことを集めたものですので、ぜひ、参考にして下さい。

 

 

 

まずは、あなた自身を知ってもらうことが大事

まずは、最初にあなたの経験や人柄を知ってもらい、周囲の人にあなたがどんな人か知ってもらうことが大切です。
そのために、自己紹介シートを書いて社内用のサイトやslackなどに掲載してもらう、部会など皆が集まる場で挨拶をする、などをやってみましょう。

自己紹介シートは会社によっては、すでに用意されている所もあるかもしれません。なければ、ウェブなどのテンプレートは落ちているので、自分で作って、総務や人事の人に相談して、案内してもらうのが良いと思います。

総務や人事の人も、テレワークでの新入社員や中途社員の受け入れにはまだ、慣れていません。会社がそうした取り組みがなくても、自ら能動的に動いた方が良いです。まずは、自分を知ってもらうために、周囲に情報を開示していきましょう。

また、オンライン会議などでは、最初はカメラオンにして、顔を覚えてもらうようにしましょう。やはり人間ですので、音声や名前だけ聞かされても記憶に残りません。
顔も一緒に見せることで、印象が強くなりますので、できるだけ、顔出しして参加するのがお薦めです。

 

社内資料・議事録は必ず目を通して会社の動きにキャッチアップする

社内イントラに掲載されるような全社向けのお知らせなどは、更新がアナウンスされることがなくても、必ず目に通すべきです。
また、会社の意思決定を左右するような重要な会議の資料や議事録なども目を通した方が良いです。

特に、テレワークになって、情報管理・統制の観点から、以前よりも、重要な会議を人数を絞って実施することが増えてきており、以前ほど参加者が限られている傾向もあるようです。そうした状況下でも、社内の動向を掴むためには、重要な会議がいつ開かれるのかを抑えることはもちろん、その会議の資料・議事録を読んで、今の会社の動向や他部署の動きにアンテナを立てておくようにしましょう。

テレワークですと、職場にいる頃よりも、他部署の動きを感じ取れる機会が減っていますので、今まで以上に、資料を読んだりして情報収集することが大切になってきています。面倒くさがらずに、最初のうちは、共有される資料は全部読むぐらいの勢いでキャッチアップすべきです。

加えて、会社の毎月の売上・利益の進捗などの資料も公開されていれば確認して下さい。今の会社の状況を掴む上で、これらの資料は最低限抑えておくべき情報になりますし、同僚と会話するときの前提知識になります。

 

1on1で相談に乗ってもらえるメンターをつけてもらう

社内手続きや労務管理(出退勤や休暇申請など)はオンラインの研修で習得できますが、OJTになると色々と分からないことが当然出てきます。職場にいれば、顔見知りになった同僚に聞くことはできますが、テレワークで、親しい人もいない状態だと、なかなか厳しいですよね。

そういった時に、気軽に相談できる相手として、相談役を設定してもらうようにしましょう。できるだけ年や職階が近い人に相談役になってもらい、自分と同じ目線で悩みを共有できたり、相談に乗ってもらえる人がいいです。また、できれば、社内の人とのネットワークがあり、橋渡し役になってもらえる人だとベストです。

オンラインでは、やはりオフラインに比べると、社内での人のつながりを広げにくい(特に、入社したての頃)ので、あなたと会社の人との仲介役になってくれる人を作っておくことは、今後の仕事を進めやすくする上で、とても大切です。

 

最初は目標を細かく設定することで働きやすくする

OJTが始まったら、必ず、最初に上司と目標設定をしましょう。
その際、通常、目標設定は、半年や年単位で設定することが多いですが、できれば1カ月あるいは3ヵ月単位で目標を決めた方が良いです。

これは、入社して間もないのであなたの業務の習熟スピードに応じて、柔軟に見直した方が良いということもありますし、テレワークになって、働き方や困ったことをすぐに上司が気づいてくれる機会は確実に減っているので、できるだけ、最初は面談の機会を多く持つためにも、目標設定の期間は短めに設定した方が良いです。

また、目標を見直すタイミングの時には、あなたが今困っていることや、サポートして欲しいこと、あなたの知識・スキルを伸ばすために必要なチャンスを上司に伝えるようにして下さい。例えば、社内の人との繋がりが薄いので、イマイチ、関係性を築けていない、という悩みがあるのであれば、それを解決するために、他部署と関わる仕事を増やしてもらって、どんどん社内の人間関係を広げていくというチャンスを設定してもらうことが最初は大事です。(慣れてくれば、自分でも動けますが、とくにかく、いきなり最初からはコネクションは作れないので、上司や同僚の力を借りる必要があります)。

加えて、面談の場では、あなたの要望を伝えるだけでなく、上司からのフィードバックも早めにもらうことで、あなた自身の働き方を修正することもできます。私はコンサルタントになって以来、基本的に月1回のペースで上司と面談をしましたが、評価する立場の人からどこまで達成できているのかを会話することは、自分の期待値を正確に図る上で、非常に大切です。

自分はできたと思っていても、上司は評価していないことはよくあることですし、テレワークでは、さらに部下の働き方は見えづらくなっているので、認識合わせをぜひ、頻度高く実施することをお薦めします。

 

 

以上、テレワークの環境下でも、会社に早く馴染める方法について説明してきました。最初のうちは、当然ですが、知っている人は同じ部署内の人に限られることになりますが、そこから、以下にコネクションを広げていくか?が大事になります。

一番、効果的なのは、仕事を通じて、コミュニケーションすることですので、そのためにも、上司との面談を細かく設定し、そうした機会やサポートを得られるように動くことが大切です。テレワークの環境だからこそ、頻度高く、上司とコミュニケーションをとって、自分が働きやすい環境を作っていって下さい。