逆境のキャリア術

外資系コンサルタントとして勤務している経験から、転職やキャリアについて発信するブログです

仕事で評価されない7つの理由と対処法

「仕事を頑張っているのに、なかなか評価されない」
「頑張っているのに、評価はそこそこで、なかなか昇進できない」
「上司が自分の頑張りを認めてくれず、モチベーションが下がる」
など、自分なりに頑張っているものの、上司に評価されない、昇進できないといった不満を持っている人は多いです。

自分の努力が評価されないと悔しいと感じたり、今の会社を辞めたいと感じている人もいるのではないでしょうか。
そんな人に向けて、「仕事が評価されない理由」と「対処法」をお伝えしたいと思います。

 

 

仕事で評価される人とはどんな人なのか?

そもそも、仕事で評価される人とはどのような人でしょうか?

  • 売上を達成している
  • 上司が期待されている仕事をきちんとこなしている
  • 目覚ましい成果を挙げ、上司から一目置かれている

など、色々な意見があるかと思いますが、一言で仕事ができる人の条件を言うと、「上司から信頼されており、この人なら仕事を任せても安心できる」という人です。
上司は部下よりも広い範囲の仕事が順調に進んでいるかについて、責任を負っており、仕事を安心して任せられる部下を一番評価します。
「安心できる」というのは、「仕事を間違いなく進めてくれ、何か問題があったとしても、1人で抱えず、きちんと報告してくれる」とも言い換えられます。

 

評価されない7つの原因と対策

では、「仕事ができる人」と認められるために、具体的に、どのような点に問題があり、改善していけばいいのでしょうか。
仕事を頑張っているのに、評価されない主な9つの要因とその対策を説明したいと思います。

 

1.自分の役割や達成すべきことが上司とすりあわせできておらず、検討違いの方向で頑張ってしまっている

あなた自身の役割や達成すべきことは、必ず、会社の目標や所属する部署の目標に紐づいているものです。
例えば、会社として、「売上が対前年比〇%UP」という目標を置いている場合、それを達成するために、部署やあなたの役割が規定されます。

会社の目標:売上 前年度比〇%UP
部署の目標:今年度、上市される新製品で売上〇円を確保する
あなたの役割:新製品の認知、購入促進のための広告施策の立案

部署の目標は当然ながら、上司が把握しているものであり、その目標を達成するために、あなたが達成すべき役割や達成すべきゴールが何か?は上司とすりあわせておく必要があります。

期初のタイミングで多くの企業では目標設定が行われるかと思いますが、「具体的に何を達成する必要があるのかをすりあわせできていない」ことや、「どの目標を達成すべきかの優先順位付けが確認できていない」ために、上司が期待する役割を果たせず、評価がされないケースは多いです。

必ず、期初の目標設定の場で、どこまで達成すればOKか?どの目標を優先順位をつけて達成すべきか?は上司とすりあわせをして下さい。
また、その目標を達成するために、どう行動するのか?というアクションプランも説明することで、きちんと目標達成に向けて、動いていることをアピールして下さい。

 

2.以前に指摘されたミスを何度も繰り返してしまう

どれだけ仕事を頑張っていても、以前、上司から指摘されたミスを何度も繰り返してしまうと、“学習能力がない人“と認識され、仕事ができない人と評価されてしまいます。上司は以前に指摘したミスや問題点をよく覚えており、何度も同じミスを繰り返されてしまうと、嫌気がさしてしまい、自分の指摘を真剣に受け止めていないと評価してしまいます。

それだけに、社会人であれば同じミスはしないよう上司から指摘されたことをメモとして残し、チェックリストとして活用して下さい。かくいう私も社会人2年目ぐらいまでは、同じミスを繰り返してしまい、上司に怒られた反省を踏まえ、一度指摘されたことはメモとして残し、上司に提出する前に、もう一度チェックリストとして見直すことで、同じミスをするのを防いできました。

また、ミスを繰り返す人は、上司に提出する前にセルフチェックする時間を取っていない人も多いです。作成した資料などは、提出前に自分でミスがないか必ず確認する癖をつけて下さい。

 

3.満点狙いで、完璧になるまで仕事の方向性に問題がないか確認しない

社会人経験が浅い人や担当する仕事に精通していない人は、自分ひとりの力で完璧に仕事をこなすよりも、早めに方向性に間違いがないか上司に相談して下さい。
経験や知識がない状態では、どれだけ、自分で考えても、自分がやろうとしている方向性が間違っていたり、抜け漏れがあるものです。的外れな方向性で検討し、ぎりぎりになってやり直しになるほど、取り返しのつかないものはありません。

学生時代は、自分の力で100点を取ることが優秀とされてきましたが、社会人になったら、誰の力を借りてもいいので、仕事をより良く達成することが求められているのです。

とはいえ、まじめな人ほど、最初は、完璧でないものを出して、上司から怒られることに不安を感じる人もいるかも知れません。でも、予め「方向性に問題がないか確認したいので、6割ぐらいの出来ですが、確認をお願いします」と伝えれば、怒る人はいません。スムーズに仕事を進めるためにも、完璧な状態になってから相談するのではなく、方向性に問題がないか早めに確認する癖をつけて下さい。

 

4.自らイニシアティブを持って仕事を進めない

自ら仕事を進めようとせず、上司の指示があるまで待っている人は評価されることはありません。あるいは、上司から確認されるまで、状況を上司に報告しない人も評価されないです。上司はあなた以外の他の部下の仕事や自分の仕事を抱えており、自分が指示しないと動かない人というのは、正直、使えないヤツと判断してしまいます。

自分の仕事である以上、自分で進め方を考え、進捗を報告するのが担当者の責任です。
もし、これにあてはまると感じた人は、まず、仕事を割り振られた際に、どのようなステップやスケジュールで進めるのかを上司に報告することを徹底して下さい。そして、どのタイミングで上司に状況を確認してもらうのかも合わせて伝えて下さい。

最初に、仕事の進め方とスケジュールを上司に宣言することで、自分で進めざる負えない環境に置くことが大切です。何度か繰り返せば、自然と自分でイニシアティブを持って仕事を進めることに慣れてくるはずです。

 

5.最後まで責任を持って、自分の仕事をやり遂げない

途中までは自分で主導して仕事を進めているものの、最後までやりきれずに、上司に頼ってしまう人もいます。もちろん、経験が浅いうちは、最後までやりきれない場合もあるのですが、ある程度、経験を積んでいるなら、最後まで自分でやりきる覚悟を持つことが大切です。特に、経営層への報告など、プレッシャーがかかる場面で、最後までやりきれるかは上司から信用される上で重要なポイントになります。

こうした覚悟を持つには、「自分が今、担当している仕事への思い入れを強くする」「自分がこの仕事をやりきるという強い信念を持つ」以外の方法はないです。でも、この覚悟がある人とない人とでは、将来的に大きな差が生まれることは確かです。

6.自分のやり方に固執してしまい、柔軟に人の指摘を受け入れられない

自分の考えにこだわってしまう人や人から指摘されるのが嫌という人がいます。自分で考えようとする姿勢は素晴らしいのですが、同時に、自分1人で考えられることには限界もあります。その分野に自分よりも経験や知見がある人のアドバイスを求めることは仕事の質を高めるとう点や考慮漏れを防ぐ上で大切です。

さきほども書いたように、仕事は自分ひとりで100点を狙う試験ではありません。周りの力を上手く活用して、結果として成果を挙げることが求められています。ぜひ、周囲でアドバイスをくれる人を探して、仕事の質を高めるようにして下さい。

 

7.定期的に上司から日頃の仕事ぶりについてフィードバックをもらっていない

普段から、上司とコミュニケーションをとって、期初に立てた目標を達成できているか?改善点は何か?ということを認識を合わせて下さい。
“仕事で評価されない“”上司が自分の仕事ぶりを正当に評価していない“と感じる理由として、定期的に上司からフィードバックをもらう機会を設定しておらず、普段の仕事の成果を上司にインプットできていない、あるいは、改善点を指摘してもらえていないため立て直すことができないことが大きいです。

上司はあなたの仕事の全てを把握している訳ではないので、成果はきちんと伝えると同時に、上司からみた評価を確認して、高い評価を得られるように普段からすりあわることが大事です。

 

やるべきことをやっても評価が上がらない理由


以上、あなたが仕事で評価されない理由とその対処法をお伝えしました。
しかし、これらを全て満たしても、「評価が上がらない」「昇進しない」「給与が増えない」ことがあります。

 

やるべきことをやっていても、評価が上がらず、昇進や給与UPが見込めないのはなぜでしょうか?それは、評価とはあなた個人のパフォーマンスだけでなく、会社や部署のパフォーマンスにも密接に関係しているからです。

会社や部署が高い成果を出していると、仕事が多くあり、1つ1つの仕事が少しの努力で成果を出しやすいので、個人の能力がそれほど高くなくても、比較的成果を出しやすいです。一方で、会社や部署の業績が傾いているケースでは、そもそも市場でニーズがないために、あなた個人の能力が高く、努力しても、成果を挙げることが難しくなってしまいます。

また、そうした会社では成長していないので、役職者のポストが少なく、限られたポジションを奪い合うことになり、競争も熾烈になります。 
もし、あなたの会社が業績が傾いている、今後成長が見込めない会社にいるなら、どれだけあなたが頑張っても評価され、昇進することは難しい可能性があります。

正当に評価され、昇進するために転職することも考える

もし、あなたが、きちんと仕事をこなしていても、評価されないと感じているなら、転職することを考えてみて下さい。
これは、あなたの仕事の仕方が間違っているというよりも、所属する会社が成長しておらず、評価に結び付く成果をあげづらいことに問題があるからです。
そうした環境では、会社として大きなブレイクスルーを果たし、成長しない限り、評価されることはないので、かなりハードルは高いと言えます。

 

もし、あなたが転職活動をする際には、正当に評価されるために、以下の観点で会社を選んでいただきたいと思います。

  • 成長していて、評価されやすい環境にあること
  • 新卒重視の会社ではなく、中途入社の社員でも評価されれば昇進できる会社であること
  • 評価制度が公正で、上司・部下ですりあわせる機会があること

 

この辺りの情報は、求人要項を見るだけでは、知りえない情報になってくるので、転職エージェントに登録して、担当のコンサルタントから情報をもらうのがお薦めです。
転職エージェントを活用することで、以下のようなメリットがあります。

  • 普段から求人先の企業を訪問し、人事部などから情報を得ているため、成長している企業かどうかや中途入社の社員でも活躍しているかなどを理解していること
  • 事部だけでなく、採用する部署のマネージャーからも情報を得ているケースもあるため、採用募集している部署についても一定の情報を持っていること
  • 企業に合わせて、履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などを指導してくれること
  • 内定後の給与面の交渉をしてくれること
  • 内定後に求人募集先の企業からフィーをもらうため、応募者は無料で上記サービスを受けられること

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あなたが評価されるために努力することはもちろんのこと、評価されやすい場所で働くことで、様々な機会を掴んで頂きたいと思います。
ぜひ、自分自身が評価されるために、やるべきことを実践してみて下さい。