売れる商品・サービスを作るために覚えておくべき顧客リサーチ方法
商品・サービス発売前に顧客に受け入れられるのか知りたい、改善点を事前に見つけ出して改善し、より売上を増やしたいというニーズをお持ちではないでしょうか?
リサーチのやり方を工夫し、顧客視点でこれまで把握できなかった重要な改善点を見つけ出すことができます。
実際、XXXでは本記事で紹介する方法でリサーチを行うことで、発売前に商品・サービスの改善点を発見し、改善することができています。
本記事では、商品・サービスの改善点を洗い出し、顧客満足度を高めるリサーチの企画、分析の要点を事例を踏まえながら整理しました。ぜひ、日々のマーケティング活動にお役立て下さい。
1.商品・サービスの受容性を知り、改善点を見つけ出すには
→検討に検討を重ね、長い時間をかけて開発した商品・サービスが顧客ニーズを捉えているか検証したい、事前に改善点を見つけて改良することができればよいですよね。
顧客志向の会社は、事前にターゲット層にプロトタイプの商品・サービスを使用してもらい、改善点を抽出した上で、リリースしています。このステップを踏むことは、顧客に受け入れられる商品を発売する上で非常に重要なものになります。
2.検証ポイント・分析視点の設定
実際に顧客にリサーチし、受容性を検証する前に、以下の2点を設定することがポイントです。
2-1.検証ポイントの設定
何を検証したいのか?商品・サービスの売りと考えている点が受け入れられるか等検証ポイントを設定する。
その際、以下のような観点で検証ポイントを洗い出してみてください
- 検証ポイントは具体的か?
(この商品は売れそうか?という大きすぎる問いは、何を検証するのかがあやふやなため、機能レベルのものに掘り下げてください) - 商品の売りとなる特徴、競合と比べて差別化を図る機能が検証ポイントに入っているか(要はリサーチで一番知りたいことが入っているか)
- 検証した結果を自社の戦略に生かすことができる、変更することができるものか?
(例えば、法律や業界の規制で自社では変更できないものを、検証ポイントに入れても生かしようがない)
2-2.分析視点を設定する
分析視点と書くと難しく感じられるかもしれませんが、最終的に自社商品が受け入れられたかどうかをどのように判断するかということになります。
例えば、以下のような視点を参考にしてみてください。
・自社・競合商品との比較
→競合と比べて自社製品は受け入れられているのか?
・過去の自社商品との比較
→過去に自社商品についてリサーチした結果があれば、その結果と比較することで、新商品が受け入れられるのか、より魅力的な商品になっているかを知ることができます。
・顧客と自社との比較
→自社と顧客の評価を比較することも有効だ。自社の開発チームは自信を持っている点が意外と競合他社に劣っていることはよくあることであり、上記を検証するためにも、顧客にするリサーチを開発層にもすることで、あぶりだすことができる
[図解]分析視点
3.顧客に商品・サービスの受容性・改善点をリサーチする
先ほど考えた呈示する情報レベルに応じて、リサーチ方法を使い分けます。
3.1プロダクトテスト
→調査会場に集まってもらい実際に商品を触ってもらい、使用感をアンケートで回答してもらいます。アンケート結果を基に、インタビューして、使用感を掘り下げることもある。
3.2ホームユーステスト
→自宅で商品を使用してもらい、評価を日記で記録してもらい、深く掘り下げたい人がいる場合は、後日インタビューで日記の内容を確認しながら、掘り下げることも有効です。
3.3ウェブ調査
→商品を使用してもらうまではいかない、単にコンセプトを評価してもらうだけであれば、インターネット調査で、画像や説明文(コンセプト文)を呈示して、評価してもらうこともできます。
[メリット/デメリット]
|
呈示する情報レべル |
メリット |
デメリット |
プロダクトテスト |
プロトタイプまたは既に発売されている商品 |
・プロトタイプを使用して評価するので、よりリアルで具体的な商品の改善点が得られる ・こちらが想定していなかった使用方法が見つかる可能性もある |
大量にサンプルを集めると費用がかかる 自動車等体験してもらうに大がかりな準備が必要な場合は、費用もかなりかかる(会場費、保険代など) |
ホームユーステスト |
同上 |
同上 |
同上 |
ウェブ調査 |
コンセプト(スライド、動画、)の方向性 |
手軽、大量のサンプルを集めて調査しても費用はそこまでかからない |
よりリアルな評価までは得られない |
6.まとめ
→商品・サービスをローンチする前に、受容性を把握し、改善点をみつけることは顧客満足度を高め、売上を伸ばすために非常に重要
→何をどのような視点で評価するのかがポイント。自社⇔競合、新商品⇔現行商品、社内⇔顧客などの観点で分析すると、有益な改善点が見えてくることが多い
→実際に商品を使用してもらって評価する方法(プロダクトクリニック、ホームユーステスト)とコンセプトを呈示して評価する(ウェブ調査)がある。各々のメリデメを確認して使い分けることが大事。